キャリアコンサルタントであり伴走型起業支援のプロに聞きました
- 特別なキャリアがないけれど起業できるのでしょうか?
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経験・知識を活かしたいから、人の役に立ちたいから、子育てがひと段落したから、もっと稼ぎたいから、自分の時間で仕事がしたいから…など、起業の動機は人によってそれぞれ違うと言ってもいいと思います。
では、起業とは何なのでしょうか?一つには、「社会が必要としていることを提供し続けること」が上げられると思います。私は、起業に関しては動機が大切であって、特別なキャリアはなくても良いと思っています。
「何かしたい」の「何か」を起業の動機と勘違いされる方がいらっしゃいますが、イコール起業に結びつける必要は無いということです。それはボランティア活動かもしれませんし、ママ友同志でのイベントの開催なのかもしれません。スポーツや庭いじり、野菜の栽培なども考えられます。
それらの活動の中から社会が必要としていることを見つけることも多いはずです。
社会が必要としていることが見つかり、それを継続してやっていきたいと思えた時に起業を考えてもいいのかもしれません。
- 何かしたいけれど、考えがまとまらないのです。
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何かしたいと思った時にあなたは何をしますか?ご家族やご友人お知り合いに相談するとおっしゃる方が多いのではないでしょうか。
その時、ご家族やご友人/お知り合いは親身にお話を聴いてくれると思います。あなたはお話を聴いてもらえてすっきりしただけで終わっていませんか?
逆の立場で考えてみましょう。あなたはご友人のお話を親身に聴き、ご友人がすっきりすることで終わりにしていませんか?
ご家族やご友人お知り合いは、あなたの「何かしたい」を主語にして、お話を聴くことができているでしょうか?あなたの「何かしたい」の「何か」って?
仕事?サークル活動?ボランティア?それとも起業/創業?他にもいろいろあるかもしれませんね。どうしても考えがまとまらない…そんな時は、あなたに好意的関心を持ち、第三者的な立場でお話を聴いてくれる専門家に頼る方法があります。この4月からは国家資格になったキャリアコンサルタントという存在です。
キャリアというと仕事のスキルと捉えてしまうかもしれませんが、キャリアとは人生そのものであるのかもしれません。
キャリアコンサルタントの世界では、答えは自分自身の中にあると言われています。あなたの「何かしたい」に、気付きをあたえてくれる関わりをしてくれると思います。
- 初めの一歩がなかなか踏み出せません。
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何かを始めたいときになかなか一歩踏み出せないことはよくあること。気持ちを楽に持ちましょう。
始め方を考えて行動を起こすと良いと言われますが、難しいことかもしれません。始めなければならない日が決まっている時は、その日に向かえば良いのですが…
あなたの「何かしたい」はどこからきているのでしょう?そこを考えてみたいですね。経験や知識を活かしたい、人の役に立ちたい、子育てがひと段落したから、自分の時間を有効に使いたいからなどいろいろ理由はあると思います。
そこで何かを始めたいと思った時にやってほしいのが、自分自身を知ることです。自分ができることや、やりたいことは何かを考えてみましょう。
まず、今までの経験や知識を棚卸ししたいです。難しく考える必要はありません。履歴書や職務経歴書を記載する要領で簡単なものを作ってみましょう。
次に人生の年表なども作成してみるといいかもしれません。自分の人生の中ですごくプラスの時とすごくマイナスの時があったかもしれません。人生年表を作成してみると見えてくるものがあります。
それは、あなたは初めの一歩を踏み出してきたから、今の人生があるということです。初めの一歩の踏み出し方はご自身が一番分かっているのではないでしょうか。