女性のいろいろな起業スタイル
結婚や出産/育児、夫の転勤や介護を機に、退職したり転職する女性はとても多いです。 そうした岐路に立った時、起業という選択をした女性がいます。彼女たちのストーリーをご紹 介します。
彼女は大学を卒業後、東京都内の企業で来客対応の仕事を11 年勤め、Uターンしました。地元郡山で平成23年、震災の年に結婚します。その時に再就職を試みましたが、当時の求人は復興のためのインフラ事業ばかりで希望の職種は見当たりません。そこで、どこかに就職するのではなく、自身の資格と技術を活かしてウェディングブーケと映像製作を請け負うネットショップを始めました。
いざ始めてみると、なぜか映像の仕事ばかりでブーケの依頼がさっぱり入らないのです。 ブーケの仕上がりに不足があるとも思えず、何故なのかを知り合いに相談したところ「商材写真が きたないからだ!」と指摘を受けました。
早速、知り合いのカメラマンに撮影してもらった写真を掲載してみると、驚くほどブーケのオーダー が急増したのです。「こんなにも違うなんて!!」彼女は写真の持つ力に感動し、師である清家カメラ マンに同行して撮影技術を学び始めました。
そうして経験と技術を積み、披露宴をあげない方向けのロケーションフォトウェディングサービスで 開業しました。その後、仕事で知り合ったヘアメイクの女性と一緒に平成27年にフォトサロンを構 え、現在に至ります。
「私、起業します!!」と力むわけではなく、その時々に応じて柔軟に生き方を選んでいる彼女の人生 は、とても自然に見えました。