福祉理容室「幸のとり」
起業への道を力強く後押ししてくれたヴィーナスクラブ

彼女は歯科衛生士として、その仕事にやりがいを持って従事していた。ある時、往診先で見かけた理 容の光景が彼女の人生に大きな影響を与える。「これ（福祉理容）が出来たら、家族の老後も自分で お世話できるなぁ」この想いを実現するために、彼女は働きながら、理容師の勉強を始める。

見事、理容師の資格を取得してからは街の理容店、医療機関で10年以上のキャリアを積み、いよい よ起業準備に入る。

準備万端の彼女だったが、自分の起業準備がこれで良いのか不安もあった。そんな起業への道のり がぼんやりとしていた時期に、たまたまテレビで見かけたヴィーナスクラブの存在。彼女はそういう 女性向け起業支援をしてくれる人がいるのだと初めて知った。

不安な気持ちを一掃するヴィーナスクラブ竹下香織代表の「大丈夫よ！」という一言と笑顔が何よ り心強かったという。そして応募締め切り間際の創業補助金に挑戦する事となった。

そこから竹下さんと二人三脚で起業への道のりが始まり、全面的なフォローと適切なアドバイスで 難関といわれる創業補助金に見事採択された。

秋田市内に構えた小さなお店は、駐車場から入り口まで、雨でも濡れないように屋根が付いている。 椅子は一つだけで他人の目を気にする事もない。付き添いの人がゆっくり出来るよう心配りが随所に 見られる。

年齢も、障害も、国籍もない、どんな人にもやさしい福祉理容店を目指している「幸のとり」。

村田さんそのものを表した、優しくて可愛らしいお店である。